ブックメーカーのねずみ講(マルチ)詐欺に要注意【100%損します】
日本ではブックメーカー人気が高まっていますが、一方でブックメーカー絡みのねずみ講トラブルに巻き込まれるという事例も増えつつあります。
ブックメーカーの登録や利用自体はおすすめですが、ねずみ講には関わらないように注意すべきです。
この記事ではブックメーカーのねずみ講トラブルに関して、詳しく解説しています。
ブックメーカーのねずみ講の仕組み
まずはブックメーカーにおけるねずみ講がどのような仕組みになっているのか、詳しくチェックしてみましょう。
友人にブックメーカーを紹介すると紹介料が入るシステム
基本的な仕組みは通常のねずみ講と同じです。
参考:ねずみ講とは
友人にブックメーカーを紹介すると、紹介した人数に応じて紹介料がもらえるというような仕組みになっています。
また自分自身もブックメーカーへの登録に際して、高額の入会料を取られます。
「入会料はかかるけど、紹介すればそれ以上に回収できる」「紹介者がさらに人を紹介すれば同じく紹介料がもらえるようになる」というような甘い文句で誘われるのが常套手段です。
ブックメーカーに紹介料報酬はあり得ない
「紹介料がもらえる」というのは一見魅力的です。
しかしブックメーカーで紹介料をもらえるのは、ブックメーカー公式サイトが提供している友達紹介ボーナス以外にはありません。
ねずみ講のように一個人から紹介料をもらえるという仕組みは、ブックメーカーの世界ではあり得ないのです。
実際の商材を扱わないのでマルチ商法とは見なされない
ねずみ講とマルチ商法はよく似ていますが実際には異なるものです。
マルチ商法は実際の商品を利用するのに対して、ねずみ講は実際の商品を扱いません。
参考:ねずみ講とマルチの違い
ブックメーカーへの登録は実際に商品を扱っている訳ではないので、どちらかと言えばねずみ講寄りのシステムと言えます。
そして最も重要なのはマルチ商法が合法であるのに対して、ねずみ講が違法であるという点です。
マルチ商法は違法ではありません。
— あんこ (@oishi_anko) October 1, 2022
※ねずみ講は存在自体が違法
ただし、特定商取引法で雁字搦めに規制されています。
例えば誘う際にはマルチの会社名、特定負担(費用)、勧誘する目的であること、商品や役務の種類を事前に告げる必要があります。
こんなことを告げて引っかかる人がいるでしょうか?
したがってブックメーカーのねずみ講に関わってしまうと、法的に処分を受ける可能性もあります。
ブックメーカーのねずみ講に関わるとどうなる?
ブックメーカーのねずみ講に関わるのは危険です。具体的にどのような危険性があるのか、詳しく解説します。
実刑を受ける可能性あり
ねずみ講は無限連鎖禁止法という法律により違法とされています。
万が一ねずみ講に関わった場合、どんな処罰を受けるかは関わった程度によりけりです。
行為 | 罰則内容 |
---|---|
ねずみ講の運営者になった(立ち上げた) | 3年以下の懲役または300万円以下の罰金、もしくは両方 |
ねずみ講の勧誘を繰り返し行った | 1年以下の懲役または30万円以下の罰金 |
ねずみ講の勧誘を行った(1回でも) | 20万円以下の罰金 |
実際に友人が入会したか否かにかかわらず、勧誘するだけでも罰金刑を受ける可能性があります。
実際には下っ端の人間だと処分されないケースも多いようですが、違法行為であることはしっかりと理解しておきましょう。
実際に儲かることはない
ねずみ講は人を紹介して紹介料を得るというビジネスモデルです。
しかし人口には限りがあるため、紹介できる人数も無限ではありません。
実際には断られることも多いので、結局全然儲けられないのがよくあるオチです。
ブックメーカーのねずみ講に参加した時点で、ほんの一握りしかいない組織の上の人間のカモになっていることを自覚しましょう。
あの手この手で入会金を支払わされる
ブックメーカーのねずみ講への話を受けても、「高額の入会金を支払えない」という理由で断る方も多くいます。
しかし紹介者はカードローンを使わせたり、クレジットカードのリボ払いを活用させたりするなど、いろんな手を駆使して何とかして入会金を支払わせようとしてきます。
場合によってはその場で親や友人に連絡させて借金するように迫られることもあるでしょう。
ねずみ講の紹介者はとにかく1人でも多く紹介して紹介料を稼ぎたいと考えているためです。間違いなく「入会金はすぐにペイできる」というような文句で納得させに来るでしょう。
高額の入会金が持ち逃げされて終わる
高額の入会金を支払った後は用済みです。
無事に紹介してきちんと紹介料を得られるならまだマシで、実際にはそのまま入会金を持ち逃げされることもあります。
要は詐欺に遭うということです。
詐欺の相談はなかなか警察が応じてくれないことも多いので、そのまま泣き寝入りするしかなくなるということも少なくありません。
ブックメーカーのねずみ講に巻き込まれないための対策
ブックメーカーのねずみ講に巻き込まれないように必要な対策について、3点詳しく解説します。
ブックメーカーの登録は完全無料
大前提としてブックメーカーに登録する際に入会金や登録料を求められることはありません。
合法運営されているブックメーカーならば、すべて無料でアカウント登録ができます。
つまりブックメーカー絡みの話で登録料の支払いを求められた時点で、何かしら怪しさのある話だと判断すべきです。
甘い話はすべて断る
ねずみ講の紹介者は心のスキに付け込んで、色々と甘い話をしながら勧誘してきます。
しかしどれだけ経済状況が苦しかろうとも、甘い話に簡単に乗ってはいけません。
仮に甘い話が現実にあるならば、人類はみな幸福になっているはずです。
どれだけ近しい間柄であっても、標準からは逸脱したようなお得な話(年利10%以上で稼げる等)をされた場合はすべて断っておくのが無難です。
捏造された稼いでいる自慢に騙されない
ブックメーカー絡みのねずみ講に勧誘される際には、実際に稼げている実績を見せられることもあります。
しかしデータや画像などは簡単に加工できるので、信用してはいけません。
不労所得で贅沢な生活をしているというようなエピソードも聞かされる事になると思いますが、あくまでも組織の上側にいるほんの一握りの人物だけに当てはまる話です。
ねずみ講の勧誘者は心理操作に長けている人も多いので気づけばコロッと騙されていることも多いだけに注意してください。