ブックメーカー詐欺の手口に要注意【マッチングアプリでも被害増加中】
近年のブックメーカー人気の高まりもあって、日本人でもブックメーカーに登録する人が増えています。一方で気になるのがブックメーカー絡みの詐欺被害の増加です。
この記事ではブックメーカーにおける詐欺の手口や詐欺に遭わないための注意点などを詳しく解説してみました。
ブックメーカー詐欺の手口はポンジスキーム
SNSやマッチングアプリなどを経由して「ブックメーカー投資」の話が舞い込んできた場合、ほぼ100%ポンジスキームであると考えておきましょう。
アーガイル被害届提出されてる。ブックメーカーのアービトラージを謳った台湾発のポンジスキーム。 pic.twitter.com/xAHi0N9DyC
— ごうち (@gouchi_scam) August 27, 2019
ポンジスキームは1920年代から始まり、今もなお多くの人が騙され続けている詐欺手口です。
外部リンク:ポンジスキームとは
まずはポンジスキームの仕組みを理解しておき、「甘い話など存在しない」という認識を持っておく必要があります。
ポンジスキームの仕組み
一般的なポンジスキーム詐欺の仕組みは以下の通りです。
- 投資の提案者に対して出資する(100万円など)
- 出資後数か月間は配当金として出資金額の一部が還元される(1か月10万円など)
- ある日突然配当還元がなくなり、出資した相手も夜逃げする
数回は配当の還元を受けられるので安心する人も多くいますが、実際には自分が出資した金額の一部が支払いに使われているに過ぎません。
きちんと配当還元をして出資者の不安感を取り除いたところで、残る資金を持ち逃げするのが最大の目的です。
当然ですが以降は一切連絡も取れなくなってしまいます。
したがって「最初に出資してくれればブックメーカー投資を通じて毎月配当還元がある」といった話を受けたら、ほぼ間違いなく詐欺であると考えるようにしましょう。
ブックメーカーはそもそも投資ではなくギャンブル
大前提として「ブックメーカー投資」という考え方が間違いです。
ブックメーカーはギャンブルなので、投資のように必ず資金が増えるとは限りません。
むしろ資金を大きく減らす可能性があります。
したがって出資先が未来を予知できる能力を持っているなどの事情がない限り、ブックメーカーでの投資は成立し得ないのです。
仮に詐欺目的の話でないにしても、出資相手がブックメーカーで負けていると、配当を支払えなくなります。
ブックメーカーではポンジスキームまがいの詐欺以外にも、いくつか詐欺の手口があります。
具体的にどのような手口があるのか簡単にチェックしてみましょう。
ブックメーカー必勝ツールの販売
よくあるのが必勝ツールの販売です。「月利1000%を達成」などの誇大広告を謳っている場合には詐欺を疑いましょう。
ブックメーカーは未来の事象を予想するギャンブルなので、100%絶対に利益を増やせるという保証はありません。
したがって必勝ツールを購入したところで、稼げるようになるとは限らないのです。
むしろ有料のツールに高額課金しても、結局内容の薄い情報しか得られない可能性もあります。
ブックメーカーは勉強や情報収集、コツの習得などを自分自身の努力次第で稼ぐことも十分可能です。
誇大広告を証明するような画像や口コミがあっても、すべてヤラセや都合のいい部分だけの切り抜きと捉えておきましょう。
金額を問わず必勝ツールなるものを購入しても、結局は
- アービトラージで確実に稼げる
- 低オッズに賭けて当てる
といった誰でも知っている当たり前の内容しか得られないのがオチです。
クレジットカード情報の悪用
上述した必勝ツールの購入、またブックメーカーのコンサル代の支払いにおいてクレジットカードを利用した場合には、クレジットカードを悪用されるという形で詐欺被害に遭う可能性もあります。
特に安価の必勝ツールを購入する場合には注意が必要です。
「数百円程度なら最悪詐欺まがいの内容でも良いか」と考えて安易にクレジットカードで決済をすると、カード情報が抜き取られてカードの高額決済という形で被害に遭う可能性があります。
したがってやはりいかなる事情があっても、ブックメーカー絡みの商品には課金すべきではありません。
- 支払いは現金で行う
- クレジットカードには3Dセキュア(本人認証サービス)を設定しておく
どうしても必勝ツールを購入したりコンサルを受けたりしたい場合には、以下のような対策を講じましょう。
ブックメーカー登録料の支払い
アカウント登録時に登録料の支払いを求めるようなサイトがあれば100%詐欺と考えましょう。
大前提としてブックメーカーのアカウント登録だけで料金の支払いが必要になることはあり得ません。
むしろ登録特典としてボーナスをもらえるようなブックメーカーも多くあります。
登録時に料金の支払いやクレジットカードの登録を求められるようなブックメーカーがあれば、そのままサイトを閉じて別のブックメーカーを探しましょう。
ブックメーカーによる出金拒否
ブックメーカーで賭けを的中して稼いでいるのに、出金を承認してもらえないという形の詐欺に遭うこともあります。
しかしブックメーカーで出金できない時には、必ず以下のような理由があるはずです。
- 最低出金条件をクリアしていない
- ボーナスを保有していて出金できない
- 本人確認が完了していない
- 期間あたりの出金回数や出金額をオーバーしている
きちんとライセンスを取得して合法的に運営されているブックメーカーならば、基本的に問題なく出金できます。
やっぱりブックメーカーのライセンスはチェックしなきゃアカンな🤔☝️💭マルタ共和国かジブラルタル以外は要注意や💦💦💦今回Bet2uから出金出来なくて思った。完全に中々の詐欺会社だけどこんな会社も国のライセンス持って運営してるんだもんな💦💦💦ホンマに💦💦💦ライセンス発行国の信頼度重要だわ
— まっぷるん@🐸🥫省エネ系配達員 (@mapple777a) October 15, 2018
ブックメーカーからの出金拒否詐欺に遭いたくなければ、信頼性や安全性が高いブックメーカーを選ぶことが重要です。
ブックメーカー詐欺に遭っても泣き寝入り確定?
ブックメーカー絡みの詐欺に遭ってしまった場合、基本的に資金が返金される可能性は低いと考えておきましょう。つまり泣き寝入りをせざるを得ないということです。
SNSやマッチングアプリ経由だと相手を特定しづらい
ブックメーカー絡みの詐欺はSNSやマッチングアプリ経由で舞い込んでくるのが通例です。したがって面識のない人物とのトラブルということになります。
詐欺が成功するとアカウントを削除して連絡が取れなくなるなどのケースがほとんどなので、詐欺の相手が具体的に誰なのかを特定するのは非常に困難です。
相手が特定できなければ、そもそもどうやって解決すべきかも分からなくなってしまいます。
ブックメーカーに登録・入金していると警察に相談しづらい
ブックメーカー絡みの詐欺被害に遭っても、被害者自身がブックメーカーサイトに登録したり、入金したりしている場合は相談しづらくなります。
というのも警察に相談することで、被害者が逆に「賭博をしている」と見なされてしまう可能性があるためです。
結局誰にも相談できず、そのまま泣き寝入りするしかないというケースに陥る例も少なくありません。
相談を受けても警察が動きづらい
詐欺に関するトラブルは警察がなかなか動いてくれないという事情もあります。というのも以下のような理由があるためです。
- 警察には民事不介入の原則がある
- 詐欺被害と言っても金額はせいぜい数万円程度のことが多い
- 警察の人員も限られているので他の重要事件が優先される可能性が高い
何人もの人が同じような被害を受けているならば警察に取り合ってもらえる可能性もありますが、自分自身が被害を受けたというだけでは、警察に相談しても恐らく動いてはくれないでしょう。